この記事にネタバレ要素はほとんどないはずです。
あなたにも体験してほしい『Goodbye World』――心に刻まれるクリエイターたちの物語
やられた。
このゲームを思い返して浮かぶのは、たったこの一言。
私はこの記事で、細かくゲームの内容を語るつもりはありません。
なぜなら、あなたにも同じように呟いてほしいからです。
――「やられた」と。


若きクリエイターの葛藤――あらすじ
専門学校時代に出会ったプログラマ・蟹井(カニちゃん)とグラフィッカ・熊手(クマちゃん)。
彼女たちは学校を卒業後、バイトをしながらインディーゲームを作る道を選びます。
だが、そこに待ち受けていたのは厳しい現実。
これは、悩み、もがく、若きクリエイター2人の青春物語です。
心に突き刺さる青春の叫び
軽妙で素晴らしいBGMが流れるタイトル画面。
そこから本編を開始すると、いきなりカニちゃんの独白から始まります。
世の中には本音を隠すバカがいる
心のうちを明かすことで――
ダサいとか――
頭がおかしいとか――
そう思われることが耐えられないのだそのくせ頭が悪いから――
いつか誰かの目に留まるところに――
こっそりと本音を忍ばせたりするそれこそ本当に――
ダサい人間のやることだと私は思う

開始早々、背中にナイフを突き刺されたような感覚を与えられました。
この吐露に揺さぶられる人も少なくないのではないでしょうか。
無根拠に尊大で、自信家で、でも同時に誰よりも繊細で
――自分が何者なのかさえ分からない。
物語を進め、彼女に感情移入するたびに、私はヤキモキし、心を揺さぶられました。
ゲームのあらすじやグラフィック、BGM――なんだって良いんです。
少しでもあなたの心に触れるものがあれば、ぜひ彼女たちの悩める歩みを見守ってほしい。
そして、一つだけ約束してください。
絶対に最後まで、彼女たちの物語を見届けることを。
ADVとパズルが紡ぐ体験――『Goodbye World』の魅力
『Goodbye World』の中心は、カニちゃんとクマちゃんが織り成すアドベンチャーパート。
その合間に差し挟まれるアクションパズルゲーム『BLOCKS』は、単なる遊び要素に見えて、実は物語を深める大切なピースです。
パズルをプレイしている時間は、ただの息抜きではありません。
心の余白を作り、思索や感情を整理する時間を生み出す
――まるで、次の展開に備えるための静けさのようなもの。
アドベンチャーとパズル、この異なる要素が絶妙なハーモニーを奏でて、プレイヤーに深い余韻を残していきます。
この二つの掛け算が生み出す相乗効果こそが、このゲームの醍醐味だと私は感じました。

むすび――『Goodbye World』が残すもの
もしかしたら、この記事は少し抽象的すぎたかもしれません。
それでも、私が言いたいことはこの言葉に集約されます。
ゲームのあらすじやグラフィック、BGM――なんだって良いんです。
少しでもあなたの心に触れるものがあれば、ぜひ彼女たちの悩める歩みを見守ってほしい。
そして、一つだけ約束してください。
絶対に最後まで、彼女たちの物語を見届けることを。
ぜひ、あなたにも『Goodbye World』の世界に触れてほしい。
